2012年度
ファインレジデンス
氷川台
[東京都練馬区/集合住宅]
概要
住宅地に建つ低層(4層)のレジデンス 開口部に注力し、個性的なファサードと内部空間の美しさと快適性を追求した。
- 背景
- 通常のマンションにありがちなバルコニーや開口部形態ではなく、住宅内部から風景を切り取るような大型ピクチャーウィンドウを採用した。梁型のでない内部空間構成にも拘った。機能性を持たせたルーバーが外観上のアクセントとなるように計画し、周辺環境にインパクトを与えた。装飾や素材で質を高める以前に、空間構成と機能美で魅力ある建築物を実現した事例。
- 評価の
ポイント
- 東京郊外に建つ集合住宅である。手すりのついたバルコニーが連なり、開口部についても両引き戸という風景が今までの一般的なマンションのイメージであった。ここで提案されているファサードはこの既存のイメージから全く異なる。風景を切り取るような大型ピクチャーウィンドウと通風を考慮した黄色いルーバーを持つファサードが、新しい風景の創出に成功している。内部においてもこの開口部から得られる大きな空とシンプルな梁の出ないインテリア空間も秀逸である。景観性、機能性共に高い品質を持つ集合住宅として高く評価された。