京阪電鉄不動産のグッドデザイン賞受賞物件

2014年度

紡 ~Machiya Inn~
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ファインフラッツ奈良町三条
[奈良県奈良市/集合住宅]

概要

興福寺、春日大社、東大寺、元興寺など、今に受け継がれる世界遺産が徒歩圏に集まる、奈良の中の奈良ともいえる立地において目指したのは、奈良の老舗中川政七商店をプロジェクト監修に迎え、地元まちづくり協議会と議論を重ね、奈良にしかない奈良らしさを新しい暮らしのスタイルとして提案することであった。奈良町の風情と伝統を継承し、猿沢池から安らぎの道まで春日大社への参詣道として古くからのにぎわいを今に伝える三条通の再生と、新しいランドマークとなる商業複合の集合住宅を目指した。

背景
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奈良町の継承とかつて参詣道として賑わいを見せた三条通の再生をテーマに掲げ、事業者と地元のまちづくり協議会がそれぞれの案を出し合い、議論を重ねると同時に、プロジェクト監修および店舗テナントに奈良の老舗である中川政七商店を迎え、奈良にしかない奈良らしさを新しい暮らしのコンセプトとして提案し、奈良町の風情と伝統を継承し、三条通の新しいランドマークとなる商業複合の集合住宅を、三位一体となって目指した。
評価の
ポイント
奈良の三条通は、古都にありながら必ずしも景観形成が良い状態とはいえない通りだと思います。そこにおいて地元協議会と議論し、奈良らしさを感じられるデザインをスタディされてきたことは、この土地における先導的な計画として意義深いことと思います。商業施設を2階建てとせず、低い軒で抑えた点も、古い街並みのスケールとあった良い判断であったと思います。
ファインフラッツ奈良町三条 外観
物件
コンセプト

奈良らしさを主張する三条通の新しいランドマークとなる商業複合集合住宅

伝統的に住商共生として生活が連綿と続いている奈良町という地で、その文化をこれからの未来へ繋げるために、商業複合集合住宅を計画した。この計画により三条通の賑わいの再生と観光資源として奈良の建物の在り方を考え、入居者や観光客が「みせ庭」を行き交い、日常生活の中で奈良らしさを感じられることを目指した。住宅と店舗アプローチを一体の軒庇で構成することで、三条通との景観的・空間的繋がりを考慮して設計した。

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